おせち料理【壱の重】
おせち料理は重箱に入れて出すのが基本的な形です。その中でも重箱の一番上の箱を「壱の重」と呼んでいます。
基本的には祝い肴を詰めるものとされています。別に「口取り」とも呼ばれています。分かりやすく言うと、居酒屋等に行くと最初にお通しが出てきますが、それと同じ様な感覚と言えば分かりやすいでしょう。
中身には「黒豆」「田作り」「紅白蒲鉾」「伊達巻」「栗きんとん」「数の子」「たたき牛蒡」「昆布巻」等が一番最初に箸を付けやすい料理が主に詰めれられています。
「黒豆」には健康長寿の思いが込められています。今では意味が違いますが、本来「まめ」と言う言葉は「健康」と言う意味だったそうです。更に黒豆には「まめに働く」と言う言葉にも準えています。
「田作り」には五穀豊穣の思いが込められています。昔は小魚を田畑の肥料に使って作物を肥やしていたそうで、そこから由来されているそうです。田作りは別に「ごまめ」と呼ばれる事も有り、「五万米」と引っ掛けられています。
「紅白蒲鉾」は紅白の色を使う為に入れられている食材です。「紅」には「慶ぶ」と言う意味があり、「白」には「神聖」と言う意味があります。昔から紅白はおめでたい席には欠かせない色として知られています。
後は「栗きんとん」には商売繁盛の意味とか、「数の子」には子孫繁栄の意味とか、それぞれ意味が有ります。それぞれの意味を思いながらおせちを食べてみるのも楽しいと思いますよ。
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